参照元: 家の売買契約書の作り方を教えて下さい - みどり総合法律事務所
誰にとっても不動産は大きな買い物になります。もし契約書を作った後で、予想もしなかった不具合が見つかったり、購入したのに所有権を取得できなかったなどの問題があれば、大変困ります。契約書を作る前に、次の10の点は確認しておかなければなりません。
目次
不動産を購入する前に必ず確認するべきこと
登記簿を確認する
その建物の所有者は誰なのか。共有者はいるのか、いないのか。抵当権がついてはいかにか…などなど。法務局に出向いて(ネットからも確認できます)チェックしましょう。
現地の調査
もし購入しようとしている建物が誰かに貸し出されていたとしても、その事実は、登記簿には表示されていないことがあります。購入してから借主が居住していることが判明すると、立ち退いてもらうまでは実際にその建物を使うことができないという不具合が生じます。こういった事態を避けるために、購入前には一度現地で使用状況を確かめましょう。
インフラの整備
基本的な部分ではありますが、ガス・電気・上下水道が整備されているかは要確認です。
塀の所有関係
隣の家との間の「塀」の所有権はどちらにあるのか、これも確かめておきましょう。
境界
隣家との境界はどこなのか。後の厄介を避けるために、はっきりさせておきましょう。
道路
公道から家まで、道路は通じているでしょうか。現地で道路がどんな様子か、確かめておきましょう。また公図・登記簿で、道路の権利関係を把握しておかなければなりません。
建物の瑕疵について
建物の瑕疵(傷みなど)については要確認。後から問題になりやすい部分です。建築士も同行させると、どういった瑕疵があるのかわかりやすいので、それも検討してください。
近隣の雰囲気
周りの環境が自分の生活スタイルに合ったものかどうか、よく確かめておきましょう。週日だけでなく、休日はどんな雰囲気なのかなど、細かいところも見ておいてください。
用途地域の制限
土地を買ってそこに何か建物を建てようとする場合には、都市計画法上の用途地域の制限を受ける場合があります。都市計画図で規制が確認できるので見ておくと良いでしょう。
その他
ここまで挙げた項目以外にも、物件によって調査しなければならないことはまだまだあります。もしご自身で時間を割けない場合には宅地建物取引業者に依頼すると良いでしょう。
まとめ
- 不動産の購入前には、登記簿を確認し、現地での調査も行わなければならない。
- 塀の所有権や境界に関しては後からトラブルになりやすいので注意。