参照元: 土地や家を買うときに注意することはありますか|京都はるか法律事務所
大きな決断になるので、様々なことに注意しなければなりません。ただひとつ、大前提として言うならば、「不動産業者や広告の説明を鵜呑みにしないこと」です。
当たり前ですが、売る側は何としても土地・家を買ってもらいたいので、いいところを積極的にアピールし、悪いところはあえて話そうとはしません。
一生の買い物なので、後で後悔のないよう、不動産業者のアピールポイントは話半分くらいに聞いて、細かいところは自分で突き詰めて確認していきましょう。まずは、買おうとしている土地・家の周りの環境を、実際に歩いて、その目で見て回ること。購入した土地の使用を制限するような法規制などがないかも、あらかじめ確かめておきたいところです。
それから、登記簿も注意深くチェックを。登記簿を見れば、その土地や家の所有者が誰なのか、どのような経緯でその人が所有者となったのか――などの事情が追えます。またその土地・家の使用を制限する「地上権」がないかも確認可能です。専門的な内容でなかなか理解できない場合には、弁護士に見せて、噛み砕いて説明してもらうといいでしょう。
さらに、土地を購入して、何かそこで商売する計画をしている場合には、建築基準法や都市計画法など、法規制の確認は「必須」。その土地が居住地域にあるのか、商業地域にあるのかなどの指定により、土地に建ててもよいとされる建物の種類や建蔽率などの制限は異なります。これは市区町村役場に問い合わせればわかりますが、理解できなければ、弁護士に具体的な説明を求めた方がいいでしょう。