参照元: 学校に事件のことが伝わりますか|京都はるか法律事務所
伝わることもあれば、伝わらないこともあります。これは、まさしく場合によります。
警察があえて学校に通報するようなことはほとんどありませんが、たとえば、子供が犯した罪が新聞に載ってしまったような場合は、そのために伝わることがあります。あるいは教育委員会が警察に問い合わせて、調査することもあるようです。
もし警察が学校には事件のことを黙ってくれていても、事件が家裁に送られると、家裁は学校に対して調査を行います。具体的には、少年の出席日数を調べたり、成績表を取り寄せたり、担任などから話を聞いたり。そうなると、事件のことを知られるのはもはや致し方ありません。
義務教育期間中は公立の学校であれば、事件のことが発覚しても退学になることはありません。しかし高校や私立中学の場合には、留年・退学という処分が下される可能性はあります。これに関しては保護者が、学校に十分に説明し、寛恕を請うしかありません。あるいは、弁護士を伴って学校に対して申し開きするというのも1つの方法でしょう。少年事件の実績がある弁護士に依頼すれば、少年院に行かずに学校に復学できるよう、家裁に働きかけてくれます。また、なるべく学校には連絡させないように、警察、家裁にも思いとどまらせます。
罪を犯した子供にも、悔い改め、学校で教育を受ける権利はもちろんあります。我が子の未来を守るために、学校に関することも、弁護士に相談してみるといいでしょう。