参照元: 逮捕されたらどうすればいいですか - みどり総合法律事務所
逮捕された場合は、なによりもまず弁護士に接見に来てもらうのが第一です。
家族・知人に弁護士をつけてもらう
もし逮捕されると、警察からは、連絡したい家族や知人がいるかと聞かれることになります。あなたが望むのなら、その相手には逮捕されたという事実を伝えてもらうことができるのです。親しい人に連絡して、「弁護士をつけてくれ」と依頼するようにしてください。
また、もしその場で連絡したい弁護士がいるならば、警察に頼んで連絡することもできます。あるいは、頼れる弁護士を知らない場合には、逮捕された人が弁護士会から弁護士の派遣を受けることができる「当番弁護制度」もあるので、利用すると良いでしょう。当番弁護制度は、一回は無料で、当番の弁護士から今後の流れや保障されている権利について説明を受けることができます。
なぜ弁護士をつけるべきなのか
逮捕された人に本当に弁護士は必要か――これは、間違いなく「必要」です。
その理由としてもっとも大きいのに、取り調べで不利な調書を作られないため、というものがあります。逮捕されると、その後は警察官や検察官から「取り調べ」を受けることになります。このような場面はテレビドラマなどで見たことがあるかもしれませんが、見るのと実際に経験するのとではまったく違います。どんな人も不慣れなことなので、不安は大きく、威圧的な雰囲気の中で、やっていないことも認めてしまうことが多々あります。
弁護士に依頼すると、「取り調べに対してはこういう風に対処してください」などのアドバイスを受けることができ、ある程度の心構えを持って取り調べに望めます。その後の流れについて説明を受けられることも、精神の安定につながります。また、家族とは面会できない場合でも、弁護士に伝言を依頼することも可能です。
弁護士は被疑者・被告人のために何ができるのか
弁護士は、刑事事件について逮捕されるなどした被疑者・被告人の弁護を行います。
では、具体的に何ができるのか――まずは、事件の概要を把握し、被疑者・被告人からの希望を聞きます。「疑いを晴らせるように」「少しでも刑が軽くなるように」「無罪になるように」など、その希望を叶えるために、最良の手段を考え、弁護活動を行っていきます。
段階的に言えば――まだ逮捕されてはいない被疑者の方は、「逮捕されないように」。逮捕されている被疑者の依頼者には、「起訴されないように」。もし起訴されている被告人の弁護では、「無罪になるように」「減刑されるように」と、そういった弁護活動が可能です。
まとめ
- 逮捕されたら、まず弁護士に接見に来てもらう。
- 弁護士は取り調べに関する助言を行ったり、逮捕されてからの流れについて説明したり、被疑者の疑いを晴らしたり、被告人の罪を軽くしたりするように弁護活動ができる。