参照元: オークション | アトム市川船橋法律事務所弁護士法人 本部 | 市川船橋で弁護士をお探しなら
Q. ネットオークションで購入したブランド品が、偽物でした。出品文には確かに本物と書かれていて、それを信じて代金を支払ったのですが、返品することは可能でしょうか?
A. ネットオークションは今でこそ当たり前ですが、基本的に、個人間の取引はリスクが高いので、その点には、よくよくご注意ください。
さて、本件についてですが、取引相手の名前や住所がわかっている場合には、内容証明郵便を送り、「本物を渡してください」と催告することが可能です。
ただ、恐らくこのケースでは、相手側も最初から真正な商品(本物)を在庫してはいないでしょう。そのため、まずは個人間の交渉において返品・返金を求めることになります。相手がそれにも応じなければ、民事訴訟を検討することになります。
ネットオークション、またネットショッピングのトラブル予防として、次の三点は非常に重要です。まず「代金の支払い前に取引相手の氏名、電話番号、住所を聞くこと」、それから「相手から聞いた情報を確かめること(電話をかけるなどして連絡がつくか確認)」、「相手との取引の記録を残すこと」です。こうした予防策を取っておけば、まず、後から厄介なトラブルになることはありません。相手方に後ろ暗い事情がある場合には、最初の段階で(住所や電話番号を聞いた段階で)、もう連絡を寄越してこなくなるでしょう。
それでももし、トラブルになった場合には、内容証明郵便を送付したり、それでも応じない場合には民事訴訟を提起します。弁護士に相談するのもいいですが、もし「詐欺」にあった可能性が高い場合には、警察に相談しましょう。