賢明な判断ではないかと思います。しかし、弁護士費用については、なかなかそのすべてを加害者に請求することは難しい現実があります。その点は受け入れるしかありません。
交通事故
交通事故に遭ったのですが加害者が任意保険に入っていないようです。
Q. 交通事故に遭ったのですが、信じられないことに、加害者が任意保険に入っていないようです。どうすればいいのでしょうか?一切の賠償金が取れないと聞いたのですが…。
A. 一切の、ということはありませんが、現実的に、すべての損害を填補してもらうことは難しいかもしれません。加害者が任意保険に入っていない、すなわち「無保険」という状態では、加害者側(本人含めその関係者)が、支払わなければいけない損害をすべて自分で出すことになるのですが、いかんせん、個人の懐から出てくる額は高が知れています。
交通事故に遭ったのですが、加害者が一切表に出てこようとしません。
Q. 交通事故に遭ったのですが、加害者が一切表に出てこようとしません。すべて保険会社とやりとりしてくれという態度で、誠意が感じられないのですが、どうすべきでしょう?
A. お気持ちはわかりますが、クールに対処することをおすすめします。保険会社の担当者とは話をしたくない、加害者と直接話さないと気が済まない、とエキサイトしてしまうかもしれませんが、感情的になって加害者を問い詰めても、何もいいことはありません。むしろ、無用なトラブルに発展する場合もあるので、直接交渉は思いとどまってください。
交通事故に遭ったのですが、被害者の私の方にも落ち度があったということです。
Q. 交通事故に遭ったのですが、被害者の私の方にも落ち度があったということです。過失相殺、という言葉も聞いたのですが、これはどういう意味で、どう影響するのでしょうか?
A. 交通事故は多くの場合、どちらか一方に完全な非があるわけではなく、加害者の方にはもちろん、被害者の方にも何らかの落ち度、「過失」があって起きます。その過失の程度や内容などによって、損害賠償額が減額されることを、「過失相殺」と言います。
交通事故に遭った息子は未成年なのですが、親から損害賠償請求できますか?
もちろん、ご両親から請求することが可能です。他にも、あらゆる立場から、様々なケースで、加害者に対して損害賠償請求ができるので、いくつかその例を紹介しましょう。
事故の被害に遭ったときには、誰に損害賠償を請求すればいいのでしょうか。
基本的には、加害者本人でしょう。つまり、事故を起こした「相手」ですね。
ただし相手が任意の保険会社に入っている場合は(通常、加入していることが多いのでこのケースとなります)、その保険会社の担当者と話を進めていくことになります。賠償金を支払うのも保険会社なので、被害者とは事故以来、一切顔を合わせないこともあります。
交通事故の被害に遭ったら、どうするべきなのでしょうか。
まず何より生命と身体の安全を守ることです。また同時に警察を呼び、精神的にも落ち着いたら、事後の対応へと移っていきます。もちろん、弁護士にも相談すべきでしょう。
交通事故の損害賠償責任を負うのは、運転者だけなのでしょうか?
いいえ。事故の加害者だけでなく、「加害者の使用者」(つまり加害者を雇用する会社など)、「運転供用者」(レンタカーの貸主など)も損害賠償責任が問われる場合があります。
以下、順番に説明していきましょう。
交通事故を起こした加害者は、どのような責任を負うことになるのでしょうか?
交通事故の加害者は、行政上、刑事上、民事上の3種類の責任を負います。
これらはすべて独立して取り扱われる責任であり、それぞれ、事故直後から同時並列で進行します。
交通事故を起こし、加害者となってしまったときには、まず何をするべきなのでしょうか。
まずは被害者の救助からです。警察にも連絡し、また保険会社にも連絡しなければなりません。
被害者との示談交渉は保険会社が代行してくれますが、刑事上の問題に関して保険会社はノータッチです。弁護士に依頼して話を進めていかなければならないでしょう。